胃もたれはなぜ起こる？
原因・症状に合わせた
対処法を解説

こんな胃の症状はありませんか？
（胃もたれの症状の概要）

詳しい情報はさらにスクロール！

胃もたれの症状

「食べ過ぎた時や飲み過ぎた翌日に胃がもたれる」「少ししか食べていないのにすぐに食べられなくなってしまう」「脂ものがもたれる」など、つらい胃もたれに悩まされていませんか。

胃もたれとは一般的に、胃がムカムカする、みぞおちの辺りが重苦しく感じるといった不快な症状のことを指します。
特に食事と食事の間や朝起きた時などに症状が現れやすいのが特徴です。

みぞおちの辺りが重く、うっとうしい感覚がする胃もたれは、原因に合わせて適切に対処することで改善する場合があります。
食べ過ぎや飲み過ぎで胃がもたれている人も、胃もたれしやすいのは体質のせいだから、年齢のせいだからと諦めている人も、弱った胃を元気にして、美味しく食事ができる毎日を取り戻しましょう。

この記事では、胃がもたれる原因と胃もたれの対処法、胃に負担をかけにくい食事のとり方や胃もたれ時の薬の選び方などについてご紹介します。

胃もたれの原因

胃は、食べた物を一時的に蓄え、少しずつ消化して十二指腸に送り出すという役割を担っています。しかし、何らかの理由で消化に時間がかかったり、送り出す力が低下すると、食べ物が長く胃に留まってなかなか空にならず、それが胃もたれの一因になると考えられています。

胃もたれの原因には、次のようなものがあります。

胃の機能の低下

胃は食べ物を一時的に蓄え、胃酸や消化酵素などを含む胃液を分泌するとともに、食物と胃液をよく混ぜ合わせるように動いてどろどろの状態に消化した後、ぜん動運動とよばれる筋肉の収縮運動によって十二指腸に送り出しています。正常な状態であれば、胃に入った食べ物は数時間かけてゆっくり消化されますが、何らかの理由で胃酸や消化酵素の分泌が低下したり、胃の運動機能が低下すると、消化しきれず、いつまでも胃の中に食べ物が残ってそれが胃もたれを引きおこすことがあります。

・ストレスや疲れなどによる胃粘膜の炎症

胃粘膜は、胃の内側の表面を覆っている組織で、さらにその表面を胃粘液に覆われています。胃粘液は、胃粘膜が荒れないように胃酸などの刺激から守る「バリア」のような役割を果たしているのですが、ストレスや疲れなどの様々な理由で十分に分泌されず、胃粘膜を守れなくなってしまうこともあります。胃粘液の「バリア」がうまく機能しないと胃酸などが刺激して胃粘膜に炎症を引き起こし、ちょっとした刺激でも胃が過敏に反応することで胃の機能が低下して、胃もたれや胃痛、胃重、膨満感など様々な胃の不快症状を引き起こすと言われています。

・加齢や冷えなどによる胃の機能の低下

胃の機能を低下させる要因は、他にもあります。たとえば、加齢や冷えなどもそのうちのひとつ。年齢を重ねるとたくさん食べられなくなったり、脂の多い料理を消化できなくなったりすることがありますが、それは加齢によって胃の運動や消化に必要な胃液の分泌といった胃の機能が衰えてしまうためなのです。加齢によって胃の機能が低下しているところにストレスを受け、さらに胃もたれが悪化するという複合的な症状が見られる他、喫煙も胃の機能を低下させると言われています。

消化不良

食べ過ぎた時やその翌日などに、胃もたれに悩まされた経験を持つ人も多いでしょう。

胃の機能は正常でも、自分の胃の消化能力を超えてたくさん食べてしまうと、通常の胃の機能だけでは消化しきれず、食べ物がいつまでも胃に残ることがあります。それが、消化不良です。消化不良は、食べ過ぎた時だけでなく、揚げ物や脂の多い料理など消化に時間がかかるものを食べた時にもおこります。

胃もたれの対処法

つらい胃もたれを1日でも早く改善し、再発しないようにするための対処法を知っておきましょう。胃もたれ時の食事の仕方、そして薬の選び方のポイントをご紹介します。

消化しやすい食事に変えて規則正しく食べる

胃がもたれている時の食事をどうしたらよいのか、食べない方がよいのかと悩んでいる人も多いのではないでしょうか。

胃の調子が悪いからといって食事を抜いてしまうと、空腹の時間が長くなってさらに胃が荒れてしまうこともあります。胃もたれがある時は消化しやすい食事内容にし、規則正しく食べることが大切です。特に次のような点に注意して食事をとるようにしましょう。

・食べ過ぎない、飲み過ぎないようにする

胃もたれ時もそうでない時も、食事は適量にとどめるようにしましょう。

食べ過ぎは消化不良による胃もたれにつながりやすく、お酒の飲み過ぎはアルコールの刺激で胃を荒らすなど様々な胃の不調の原因になります。自分の胃の許容量を知っておき、胃の調子を崩さない範囲で食事を楽しみましょう。

また、食べ物をよく噛むことも大切です。たくさん噛むと、食べ物が細かくなり、さらに消化酵素がたくさん分泌されるようになるため、消化しやすくなって胃への負担が軽くなるというメリットがあります。また、いわゆる早食いは満腹に気付きにくく暴食になりやすいため、ゆっくりしっかり噛んで食べるように心がけましょう。

・消化のよい食事内容を心がける

胃に負担をかけないために、早く消化できる食べ物を選びましょう。

肉であれば鶏ささみ、魚であればタラなど脂の少ない食材がおすすめ。大きいまま食べるよりも、小さく切る方が消化しやすくなります。調理の際にはできるだけ油を使わないようにし、やわらかく煮るなどの方法で早く消化できるようにします。辛い料理や熱い物、冷たい物、アルコール、コーヒーなどは胃に刺激を与えるのでできるだけ控え、胃に負担をかけないように工夫しましょう。

薬を服用する

薬を服用する場合は、自分の胃もたれの症状に合ったものを選びましょう。

ストレスや加齢、体質、乱れた食生活などによって胃が弱っている時は、弱った胃に直接効くスクラートシリーズがおすすめ。スクラート胃腸薬Ｓ（顆粒）やスクラート胃腸薬Ｓ（錠剤）には、炎症を起こしている胃粘膜に直接貼りつき、保護・修復するスクラルファート、弱った胃の働きを高める7種の健胃生薬、消化を促進する消化酵素、胃粘膜への刺激を低減する制酸剤が配合されており、胃もたれ、胃痛、胃重、膨満感などによく効きます。

薬を服用する際は添付文章をよく読み、用法用量を守って正しく服用しましょう。